ステロイド筋注と鼻粘膜焼灼術

ステロイド筋注って何？

　鼻の病気の治療は、飲み薬と点鼻薬が一般的で、色々な種類の薬剤、治療法が考えられていますが、完全に治すことは現時点では困難です。
ステロイドの注射（ステロイドの筋肉注射）は注射一本で花粉症シーズンを楽に過ごせるとの触れ込みで一時期流行りましたが、内服に比べて、はるかにリスクが高くなります。効果が1ヶ月持続する代わりに副作用も1ヶ月続きます。重篤な副作用が生じた場合も薬が排出されるまでの1ヶ月、常に副作用に悩まされることになるためです。 日本アレルギー学会でも「花粉症に対するステロイド注射は望ましくない」ということを警告しています。
一方鼻粘膜焼灼術のほうは鼻閉やくしゃみや水性鼻漏に対して非常に効果があります。スギ花粉症などの季節性でもダニアレルギーなどの通年性でも同じように効果があります。

ステロイドの注射のリスクを考えると、 鼻粘膜焼灼術は、一定期間効果は持続し効果的な方法だといえます。